読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

すてっち!

女性主人公シリーズ第二弾です。

すてっち! (HJ文庫)

すてっち! (HJ文庫)

上乃原高等学校進学を機に手芸部に入部することになった茜夕、ちっちゃくて毒舌な山吹美晴、クールだけど妄想癖のある桔梗葵、天然部長浅葱法子、陸上部兼部の小麦空。
5人の少女が、ぬいぐるみを作ったり、材料の買い出しに行ったりという部活動を通じて織りなす明るく楽しい日常を日記風に綴った、第4回ノベルジャパン大賞金賞の学園コメディ。

 

表紙右側が主人公です。

少し前の富士見ファンタジア文庫あたりによくある、いわゆる台本形式のライトノベルについてはその成立に限っては認めつつも個人的な感想としてはかなり苦手だと思っているんですが、これに比べれば台本形式の代表格「生徒会」シリーズですらかなりマシな方だと言えるでしょう。

はっきり言ってクソです。台本形式でありながらキャラの設定と描写が雑過ぎて誰がどの台詞を喋っているのかわからないのです。しかも素直に面白くない。もう数発ぶん殴ればシュルレアリスム的な何かをでっちあげられるかもしれないつまらなさです。

このライトノベルの真骨頂はあとがきにあります。きららの適当な4コマから台詞部分だけ抜き出してきたようなラノベだなこりゃと思って嫌々読み終えたところ、あとがきで作者が自らそれを表明していたのには一杯食わされました。既に手元には無いのでうろ覚えではありますが、「最近流行の4コマみたいなラノベを書こうと思った、これは狙ってやってるんだ」とかなんかそんなようなことを多分書いていたと思います。

そこまで鮮やかに先手をうたれてしまうと、あーじゃあしょうがないね、狙い通りならむしろよくやった素晴らしい、と言わざるをえません。これがノベルジャパン大賞金賞を受賞しているのも、ライトノベル業界から萌え4コマ業界に向けて何かアンチテーゼ的な意味合いがあるに違いありません。そんなわけで、本編の絶望的な内容の割には、どちらかというと好きなライトノベルの一つだったりします。

すてっち2! (HJ文庫)

すてっち2! (HJ文庫)

二巻が出てたの、今知りました。「すてっち!2」じゃなくて「すてっち2!」なんですね、なんでもいいですけど。